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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

在来種「チガヤ」を省力・低コストで植栽可能な機械吹付け法を開発!!
 < 道路法面、河川堤防などにおける生態系保全型緑化が可能 >


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(曜日)
担当事務所名
担当課名
TEL 発表者名 その他の配布先
10/23
(木)

兵庫県立農林水産技術総合センター
北部農業技術センター

(079)674-1230

所長 武田和士 
(農業部長 小松正紀)

県庁記者クラブ 


 
1 趣 旨
 造成直後の法面などは、土木工事などによって生じた裸地が自然遷移に移るまでの一時的な植被を目的に、牧草や西洋芝の種子による緑化が行われている。しかし、2005年の「特定外来生物被害防止法」施行以来、牧草類など外来種による緑化は全国的に敬遠され一部の地域では抑制されている。
 そこで、これまで不可能であった在来種チガヤの植栽を、チガヤセル成型苗の効率的育成とビオ・セル・ショット工法1)により、生態系保全型で省力・低コストな植栽を可能とした。
 ◆ 共同開発:兵庫県立農林水産技術総合センター北部農業技術センター、グラウンドカバープランツ緑化研究会2)(株式会  社大本組、オゴー開発株式会社、テクノアシスト株式会社、田中建設株式会社、有限会社岐阜応用資材、株式会社ジェイツー、日本植生株式会社、吉建緑化株式会社)
 ◆ オブザーバー:京都大学大学院農学研究科雑草学研究室 教授 冨永達
 ◆ 役割分担:北部農業技術センター(チガヤセル成型苗の育成方法、生産者指導)、民間企業(植生基盤材の改良、機械施 工システム)、京都大学(チガヤの生理・生態特性の指導助言)
 1) 栄養繁殖性植物の機械施工を可能にした特許工法(共同保有;兵庫県、大本組、吉建緑化)
 2) ビオ・セル・ショット工法の施工、普及、研究、広報活動を行う研究会

2 工法の概要
 チガヤのセル成型苗を448穴セルトレイで育成、自動車に搭載したタンク内で緑化基盤材、水などと共に撹拌する。撹拌した混合物を圧縮空気により、ホース内を圧送し植栽面に吹き付け植栽する。植栽後1~2週間の散水は苗の活着を促進し、チガヤは80%以上定着、3か月後の草丈は20cm程度に達する。チガヤは生育の速い日本シバとの混植が望ましく、チガヤ繁茂までの土壌浸食防止や植栽面の早期被覆に有効であり、約1年後にはチガヤ、日本シバの植生が完成する。
 なお、本工法に使用するチガヤのセル成型苗は、兵庫県内の生産者が育成し供給する。
 ◆ 施工費、施工時期
 直接工事費は1,300円程度/㎡を予定
 (法面植栽でチガヤセル成型苗50個/㎡+日本シバ植栽面積あたり10%の裁断茎混植の場合)
 植栽の適期は3~6月、可能期は7、10月である。
 ◆ 試験施工
 2007年7月に北部農業技術センター400㎡の法面で吹き付け試験施工実施、1年後のチガヤと日本シバの生育、被覆を確認している。現在も生育調査継続中。

3 期待される活用場面
 道路法面、河川堤防、畦畔とその法面、荒廃地や開発地、さらには空港緑地帯などに適用でき、安定的で持続可能な在来種による地域生態系の維持や適正管理に寄与する。

4 問い合わせ先  農林水産技術総合センター北部農業技術センター農業部 TEL(079)674-1230

添付資料①(PDF:4079KB) 添付資料②(PDF:1505KB)
                              
                                                 


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