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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-


平成22年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報


月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) その他の配布先
2/16
(火)

県立農林水産技術総合センター
水産技術センター
 
078-941-8601
水産技術センター所長 
反田 實
東播磨県民局


   イカナゴは「春告魚」とも言われ、特にシンコ(新子)と呼ばれる当歳魚を対象とした船びき網漁業は、兵庫県瀬戸内海における重要漁業のひとつです。兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センターでは漁業経営の参考や消費者へのPRなどを目的に、毎年、イカナゴ漁況について予報を出しています。イカナゴのシンコ漁の解禁をひかえ、別紙「平成22年漁期イカナゴシンコ(新子)漁況予報(pdf:349KB)」により、以下のとおりその概要をお知らせします。 



1 シンコ漁予測(概要)
地  区 漁況予報
播 磨 灘 昨年をやや上回るが平年を下回る
大 阪 湾 昨年を上回るが平年を下回る
紀伊水道 昨年をやや上回るが平年を下回る

2 親魚量及び産卵量
 鹿の瀬水域における親魚の採集尾数(文鎮漕ぎ※11回あたり)は29.1尾で、昨年の31.4尾をやや下回ったが、年齢組成は1才魚が77.0%、2才魚以上が23.0%で、昨年に比べると2才魚以上の割合が増加した。一方、この親魚量と全長組成及び一尾当たり産卵量から求められる産卵量指数(産卵量の目安)は0.69で、昭和61年以降最低であった昨年の0.50を若干上回った。
 この結果から、今漁期の鹿の瀬水域における総産卵量は昨年の1.4倍程度と推察された。
※1「文鎮こぎ」とは、イカナゴの親魚を漁獲する漁法の名称。漁具の形が文鎮に似ていることから、この名称が付いている。

3 産卵期
 産卵の指標となる雌親魚の生殖腺熟度指数の変化から判断した今年の鹿の瀬水域における産卵盛期は昨年より早い12月25日前後と推察された。一方、本年1月24日と2月3日に実施された親魚(フルセ)の試験操業結果から、今年は2月1日前後に産卵盛期を持つ群も確認された。 

4 シンコ漁の予測
 鹿の瀬水域の産卵量は平年と比較してかなり低い水準であることから、基本的には各海域とも平年並みの漁獲は期待できないと考えられる。一方、水温や餌料などの環境面は比較的良好と判断され、今後の稚仔の生き残りは昨年より良いと推察される。これら全般的な状況を踏まえた上で、各海域について以下のとおり予測した。

播磨灘:1月下旬現在、明石海峡周辺と家島諸島周辺にはややまとまった数の稚仔が分布し、サイズは昨年より大きいことを考慮 すると、不漁であった昨年をやや上回ると推定される。
大阪湾:当センターが実施した1月下旬の調査で、明石海峡周辺で少しまとまった数の稚仔が採集されたことと、大阪府環境農林水産総合研究所水産技術センターが実施した調査で、稚仔は湾央部を中心に広く分布し、分布量も低水準ながら昨年を上回ったことから、極端な不漁であった昨年を上回ると推定される。
紀伊水道:人工衛星画像などから、瀬戸内海東部海域の流れが1月下旬頃から好転し、播磨灘や大阪湾の海水が紀伊水道へ流れ易い状況になっていることに加え、上記の播磨灘や大阪湾の予測結果から判断すると極端な不漁であった昨年をやや上回ると推定される。

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