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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

フキの組織培養によるウイルスフリー化と優良な4系統を選抜


月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
2/24
(水)

県立農林水産技術総合センター
(農業技術センター農産園芸部)
 
0790-
@47-2414
A47-2400
所長 和田 眞由美
@研究主幹(植物改良担当)
吉田 晋弥
A主幹(広情報担当)
井上 智
県政記者クラブ
北播磨県民局・淡路県民局記者クラブ





 当センターが茎頂培養を行い、ウイルス病を除いたフキの系統から収量性にすぐれた4系統を選抜しました。
 選抜した系統は、関西有数のフキ産地であるJA淡路日の出「一宮ふき部会(約3ha)」において部会員のほ場で栽培試験中であり、今後収量調査等を行い優良系統を絞り込み、現地のオリジナル品種として普及を目指します。
※フキはウイルス病に罹病すると顕著な症状は現れないが、生育抑制や収量低下をおこし、生産性が低下する。

1 開発の背景と経緯
(1) フキの収量性低下
 淡路市一宮地区は関西有数のフキ産地ですが、種苗はふき部会が親株を保有し、株分けして確保してきたため、親株がウイルス病に罹病していると生産株にも伝染し、収量性の低下等が問題となっていました。
(2) 組織培養によるウイルスフリー苗の作出と現地栽培試験
 当センターでは、JA淡路日の出一宮ふき部会と連携し、ウイルス病の除去と優良系統の選抜によりフキのブランド強化を図るため組織培養法によるウイルスフリー苗の作出と優良系統の選抜を行いました。
 現在、現地栽培試験により選抜系統の収量性を確認しています。
H19年に当センターで茎頂や頭花の組織約0.3mmを取り出し培養してウイルスフリー個体を育成し、さらに培養増殖、ポット苗に育成。
H20年5月からふき部会の共同育苗施設(ウイルス病に再汚染されないようにネットで被覆)において、育苗後、H20年10月にふき部会の共同育苗施設に定植。
H21年4月に生育したフキの葉を刈り取り、収量性等を調査し、4系統を選抜。
選抜した系統は7月に掘り上げて冷蔵保存し、10月に部会員のほ場に定植し、H22年1月から収穫を開始しており、収量等調査中(現在のところ20%程度増収)。
2 今後の取り組み
(1) 選抜系統の収量性の確認と併せ日持ち性なども検討し、H23年中を目途に優良系統を選抜します。
(2) 優良系統をJA淡路日の出一宮ふき部会の農家へ普及します。

参考
1 組織培養方法
培養には地下茎先端部の茎頂組織と頭花(ふきのとう)の小花を用いました。
写真1 茎頂培養供試部位 写真2 液体培養の状況
写真1 茎頂培養供試部位 写真2 液体培養の状況
2 現地調査結果
共同育苗施設に定植した各系統を刈り取り調査し、主に収量性で選抜しました。
図1の系統B,C,D,Fを選抜しました。

写真3 刈り取り調査前の状況
写真3 刈り取り調査前の状況
図1 調査結果の一部
図1 調査結果の一部
3 一般栽培施設での収穫状況
写真4 1回目の収穫調査の様子
写真4 1回目の収穫調査の様子

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