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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

どんな土に植え付けても生育良好 花壇苗培養土を開発

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) その他の配布先
11/30
(月)

県立農林水産技術総合センター
(農業技術センター農産園芸部)
 
0790-
@47-2424
A47-2400
所長 和田 眞由美
@研究主幹(花き担当)
小山 佳彦
A主幹(広報情報担当)
 井上 智
県庁記者クラブ


 花壇苗は消費者等が購入後、様々な土に植え付けられ、造成地等一部の植え付け地で生育が思わしくない事例がでており、花壇苗の生産培養土の改善が要望されていました。当センターでは様々な土に植え付けても良好な生育を示す、汎用性の高い生産培養土を開発しました。
 1 成果の内容
 下表の花壇苗の植え付け先別、生産時期別の花壇苗の生産培養土(資材の混合比率)を開発しました。
花壇苗を植え付ける土

苗の生産時期
プランター等、一般花壇の土 造成地等で新規に緑化する土
春夏苗
(ペチュニア、ニチニチソウ等)
40:40:20
(ピートモス:マサ土:パーライト)
60:20:20
(ピートモス:マサ土:パーライト)
秋冬苗
(パンジー、ハボタン等)
60:20:20
(ピートモス:マサ土:パーライト)
80: 0:20
(ピートモス:マサ土:パーライト)
土の特徴、
注意点
プランター等の土:ホームセンター等で販売されている土で、ピートモスが主体。
一般花壇の土:家庭や公園等で連年使用されている土で壌土が主体。
○いずれの土も植物の生育に適している。
○春夏苗(ペチュニア、ニチニチソウ等)をプランターや一般花壇に植え付ける場合は、ピートモス比率を40%まで低くしても良好な生育を示す。
造成地等の土:新規に緑化目的で造園業者等が使用する土で、マサ土が主体で経費が安い。
○マサ土主体の土は植物が生育する土としては適当ではなく、植え付け後の生育が劣る。
○秋冬苗(パンジー、ハボタン等)を新規緑化の土に植え付ける場合は、生産培養土のピートモス比率を80%に高めると良好な生育を示す。
 2 本技術導入の効果
 出荷先(ホームセンター、市場等)や生産時期に応じて生産培養土の組成を変えることで、植え付け後の生育が良好な高品質の花壇苗が供給できる。
 また、季節によっては生産コストの低減化が図られるとともに、植え付け後の生育が保証された付加価値のある花壇苗として出荷できる。

3 技術の導入対象
 県内の花壇苗生産者(兵庫県花卉協会鉢物・花壇用苗物部会員 約130戸)

4 今後の普及の方針
 兵庫県花卉協会鉢物・花壇用苗物部会、花匠会(花壇苗の若手生産者グループ)等の生産者組織と連携して、モデル農家による現地実証を行うとともに、植え付け後の生育保証制度の導入を花壇苗生産者に提案するなど、普及拡大に努めます。

(参考)
1 生産培養土の素材
・ピートモス
寒冷地の湿地帯に生育するミズゴケなどの水生生物が分解・堆積し泥炭化したもの。化学性が安定し、軽量・安価であり、生産培養土の保水力、保肥力を高めるため花壇苗培養土に最も一般的に使用されている。
・マサ土
花こう岩が風化した土(山砂)。主に関西地方に分布する。安価で安定的に大量供給できる。
・パーライト
真珠岩を砕き高温で加熱した人工用土。隙間が多く軽量で、通気性、保水性を改良する目的で使用する。
(参考データ)

1 生産培養土のピートモス比率を高くするほど、ニチニチソウ、パンジーの植え付け1カ月後の草丈、生体重は大きくなる。
図1 生産培養土組成がニチニチソウのマサ土への植え付け1ヶ月後の生育に及ぼす影響 図2 生産培養土組成がパンジーのマサ土への植え付け1ヶ月後の生育に及ぼす影響


2 生産培養土のコスト
ピートモス:マサ土:パーライト コスト
1リットルあたり 1ポット(3号)
20:60:20 8.4円 2.6円
40:40:20 9.8円 3.0円
60:20:20 11.1円 3.4円
80: 0:20 12.4円 3.8円

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