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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

大粒系ぶどう(ピオーネ、藤稔)の新しい房づくりで大幅に省力化

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
4月27日
(火)
県立農林水産技術総合センター
 (農業技術センター農産園芸部)
0790-
@47-2424
A47-2400
所長 和田 眞由美
@研究主幹(果樹担当)
福嶋 昭
A主幹(広報情報担当)
 井上 智
県政記者クラブ
北播磨県民局記者クラブ


 大粒系のぶどうは、果粒が大きく揃いの良いものが求められています。農家は混み合った部分や生育が不揃いな果粒を一粒単位で間引いて房づくり(6月実施)を行っており、多くの労力を要していました。また、6月は種無しにするためのジベレリン処理や新しい枝の誘引など作業が集中し、規模拡大の阻害要因ともなり、房づくりの約3割を占める摘粒作業(果粒の間引き)の省力化が課題となっていました。
 当センターでは、宍粟市内の先進農家が取り組んでいる摘粒時の果房先端切除法が、摘粒作業の大幅な省力化(14時間→4時間/10a)につながることを明らかにしました。
 ※ぶどうの果粒の数を適量に制限するとともに、販売に適した房に整形する作業。労働時間48時間/10a。

1 技術の内容と効果(詳細は別紙参考資料) 
本技術(果房先端切除法) 従来技術(果房先端利用)
房づくりの方法 ・開花直前の整房時に花穂を「ピオーネ」は先端4p、「藤稔 」は先端3p残す。(参考図参照) 〔5月下旬〕 ・左と同じ。
・摘粒時に先端の支梗(しこう)を1段切除し、摘粒は内向き果粒などにとどめる。 〔6月中旬〕 ・摘粒は、果粒の混み合った部分を数回に分け果粒単位で間引く。
労働時間 ・房づくり作業全体:38時間/10a
 うち摘粒作業:4時間/10a(慣行より70%削減)
・48時間/10a
 うち摘粒14時間/10a
・6月の全作業時間:58時間/10a(うち摘粒4時間) ・68時間/10a(14時間/10a)
品  質 ・房の長さがやや短く横幅が大きい、やや丸みを帯びた形 状になるが、商品性は同等である。
・房の肩部のしまりが良く、脱粒も少なく良好である。
その他 ・房づくりが簡単になり、経験の浅い生産者も品質の良ぶどうが生産できる。

2 当技術の導入対象と実施上の留意点
 ○本技術の適用性を確認した大粒系ふどう「ピオーネ」「藤稔」(県内の栽培面積約70ha)を対象とする。
 ○枝が1年に2m以上伸長する生育旺盛な樹を対象とし、生育の良い大きい花穂を用いる。

3 今後の方針
 農業改良普及センターと連携して、本年度から本格普及に取り組む。

4 その他
 当該技術は、当センターぶどう園でも6月中旬に実施予定です。


(参考)
花  穂:ぶどうの房は枝別れの形状をしており、自然のままでは1房に200〜500の花を着ける。(下図)

@整房:放任の花穂では多くが落花し、残った果粒も小さく味が  不良となる。そこで、品質を良好にし、販売に適した形状にるため、房の先端3p程度、支梗数10段程度に整形する。(下図)
A摘粒:品質向上と販売に適した形状とするため、大粒系ぶどうでは、1房当たり30〜40粒、重量500g程度を目標に果粒を間引く。             
 本技術では、先端の支梗を1段切除

                   (下図)
ブドウ省力摘粒ポスター(PDF:190KB)

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