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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

ポットハボタンの正月向け需要に対応した専用の作型を開発


月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
12月24日
(金)

県立農林水産技術総合センター
(農業技術センター 農産園芸部)
 
0790-
@47-2424
A47-2400
所長 和田 眞由美
@研究主幹(果樹花き担当)
 福嶋 昭
A主幹(広報情報担当)
 井上 智
県政記者クラブ
北播磨県民局


 県内のポットハボタン生産は、7月下旬〜8月上旬に播種し11月上旬〜下旬に出荷する作型がほとんどです。しかし、ポットハボタンの需要は11月の他に、12月中旬の洋風アレンジ用途など正月向けが多くあり、これまで11月出荷のものを延長して対応していました。
 しかし、従来の作型による対応では老化による下葉の黄変や落葉、育成期間が長くなるため施設の効率利用面などから、正月向け需要に特化した商品価値の高いハボタンの作型が求められていました。
 そこで、12月中旬出荷のための播種適期、葉の発色を良好にし、かつ育成期間の短縮に対応する肥培管理技術を盛り込んだ、新たな作型を開発しました。
    ※本県のポットハボタンの生産量は180万ポット(全国第2位)

1 技術の内容と効果
 (1) 新たな作型の内容
○12月中旬に出荷するポットハボタンの播種時期は、8月15日〜25日とします。
○短い育成期間で葉数と地上部生体重を確保しつつ、初冬期以降の気温低下による葉の発色を良好にする施肥時期及び施肥量を下表のとおり定めました。
作  業 時  期 内  容
播種 8月15日〜25日 288穴セルトレイに播種
鉢上げ 9月7日〜9月17日 3寸鉢に鉢上げ
置肥(1回目) 10月5日〜15日 固形肥料(中粒) 1粒/鉢
置肥(2回目) 11月7日〜17日 固形肥料(小粒)  1粒/鉢
出荷 12月10日〜20日
  ※錠剤型の肥料。成分は窒素、リン酸、カリをそれぞれ8l含む。1粒の重さは中粒が約1.5c、小粒が約0.8c。
(2) 技術の効果
○8月15日〜8月25日播種で、葉数は40枚以上、地上部生体重は40c以上あり、発色を最適にして商品価値の高いものが生産できます。
○生産者は、8月下旬の播種で12月中旬に出荷することが可能になり、育成期間の短縮等施設の効率利用に繋がります。
作型 播種時期 出荷時期 育成期間 正月向け品質
開発した作型 8月下旬 12月中旬 約115日間 ◎(観賞適期)
従前の作型 7月下旬〜8月上旬 約135日間 △(品質低下)
2 本技術の導入対象と普及上の留意点
○県内の花壇苗生産者(約130戸)を導入の対象とします。
○平成21年の当センター内(加西市)における播種適期であるため、栽培地域の気象条件を考慮し播種期を前後させる。

3 今後の方針
 農業改良普及センターと連携し生産者に情報提供します。また兵庫県花卉協会鉢物・花壇用苗物部会、花匠会(花壇苗の若手生産者グループ)等の生産者組織に情報提供を行い普及拡大に努めます。

(参考)
 
播種日がハボタンの葉数に及ぼす影響
   品種 ‘ウインターチェリー’
播種日がハボタンの地上部生体重に及ぼす影響
   品種 ‘ウインターチェリー’

○8月5日播種は、下葉の落葉などにより、葉数及び地上部生体重が8月15日播種のものに比べ減少し、品質低下が見られます。
○9月5日以降の播種は、葉数及び地上部生体重が出荷商品として不足するため、播種の晩限は8月25日となります。
播種日によるポットハボタンの生育のちがい
品種 ‘ウインターチェリー’  12月19日撮影

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