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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

小麦「ふくほのか」のうどん加工適性を高める施肥技術が産地に普及

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
1月26日
(水)

県立農林水産技術総合センター
(農業技術センター 農産園芸部)
 
0790-
@47-2410
A47-2400
所長 和田 眞由美
@研究主幹(主作担当)
 松本 功
A主幹(広報情報担当)
 井上 智
県政記者クラブ
北播磨県民局


 本県の小麦奨励品種「ふくほのか」は多収性で外観品質も良好ですが、一般的な地力のほ場で栽培するとタンパク質の含量が低めで、うどんにするとコシが弱いという欠点があり、「地場産うどん」向け等付加価値の高い商品開発を目指す実需者からは品質向上が求められていました。
 当センターでは、うどん用途に適したタンパク質含量(9.5%以上)に高めるための栽培管理方法を検討した結果、多肥栽培(慣行の1.4倍)と5月上旬追肥(10e当たり窒素成分で3〜4`)を組み合わせることにより、目標とするタンパク質含量に高めることができました。
 この技術は、県内の「ふくほのか」産地(約90f)に普及し、「コシのある地場産うどん」用原料の品質向上にも役立っており、今後、実需者と連携した需要の拡大や小麦産地による加工の取り組み等も期待されます。
    ※県産小麦はうどん(タンパク質含量8〜11%)、お菓子(タンパク質含量7.5〜9.5%)等多用途に利用されており、
     用途に即した品質の確保が課題となっている。近年、製粉業界での特色ある商品づくりや価格面等から付加価値の高い
     「地場産うどん」等の用途としての需要が伸びている。


1 開発技術の内容
 タンパク質含量を高める肥培管理技術を開発しました。
ほ場条件 出穂期(4月中旬)までの肥培管理 5月上旬の施肥
一般的な水稲跡地ほ場 窒素肥料(成分量)を3月上旬までに15`/10e施用(基肥:5`、2月初旬5`、3月上旬5`) 窒素成分3〜4`/10e
※慣行の施肥基準(窒素成分:11`/10e(基肥6`、2月2`、3月3`))

2 当該技術の効果等
(1) 収量及び品質
収量/10e タンパク質含量 増加収入/10e 肥料等割増経費/10e
開発技術 550` 9.5% 約5,500円 約2,200円
慣行技術 500` 8.0%
※小麦の契約価格は、外観品質による等級で決定されておりタンパク質含量が価格に直接関係しないが、
  収量の増加の外に需要の増や安定、今後の価格形成への効果も期待できる。


(2) 地場消費の拡大
 うどん加工に適した小麦生産は、兵庫県生麺協同組合の「兵庫県産『ふくほのか』を使った地場産のうどん」の取り組みなど、地産地消の拡大につながり、小麦生産の拡大が見込めます。

3 当該技術の注意点
○「ふくほのか」は3月中旬から4月中旬にかけて施肥すると、稈(かん)が伸びて倒伏しやすくなります。出穂前の追肥は3月上旬までとし、さらに期間を空けて5月上旬に当該施肥を行います。

4 普及状況
 「ふくほのか」は姫路市、佐用町を中心に約90f作付けされており、本年産の栽培面積のすべてに普及しています。


(参考)
 兵庫県生麺協同組合による「兵庫県産小麦『ふくほのか』を使った地場産うどん」の取り組み
兵庫県生麺協同組合による「兵庫県産小麦『ふくほのか』を使った地場産うどん」の取り組み

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