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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

ポットハボタンの着色および生育を良好にする施肥技術を確立

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
7月26日
(火)
県立農林水産技術総合センター
(農業技術センター農産園芸部)
0790−
@47-2424
A47-2408
所長 渡邊 大直
@研究主幹(果樹花き担当)
吉田 晋弥
A研究主幹(広報情報担当)
小林 尚司
北播磨県民局記者クラブ
県庁記者クラブ


 ポットハボタンは、葉の着色が良好で、かつ葉数が多く生体重の大きいものが商品価値が高く評価されます。栽培後期の施肥量が多いと着色開始の遅れや着色不良が生じるため、一般的に施肥量を少なく栽培します。しかし、施肥量の不足により下葉の落葉やボリューム不足が生じ、品質の低下を招くことが問題となっています。
そこで、着色が良好で生育も確保できる栽培後期の適正な施肥量および施用時期を明らかにしました。

1 技術の内容と成果
(1) 技術の内容
○作型
  7月下旬〜8月上旬に288穴セルトレイに播種し、8月下旬〜9月上旬に鉢上げします(図1)。用土の元肥の窒素量は1鉢あたり約220mgとします。
○本試験は、ハボタンの白色品種「晴姿」を供試しました。また、液体肥料としてN:P2O5:K2O=15:9:8の肥料を用いました。
○追肥の濃度と施用時期
追肥として施用する液体肥料の窒素濃度を400ppmとします。施用時期は9月25日頃から10月15日頃まで週2回(計6回)、1鉢(3号鉢、直径9cm)あたり約100mlとします(追肥として施用する窒素量の合計は1鉢あたり計240mg)。


(2) 技術の成果
追肥に用いる液体肥料の窒素濃度を400ppmとすることで着色部率(着色部最大径/最大株幅)35%以上、葉数50枚以上、生体重40g以上ある商品価値の高いポットハボタンを生産できます。ただし、11月1日まで施用すると着色部率が30%以下と着色不良になるため、施用時期は10月15日頃までとします。

2 本技術の導入対象と普及上の留意点
○県内の花壇苗生産者(約130戸)を導入の対象とします。
○農業改良普及センターと連携し生産者に情報提供します。また兵庫県花卉協会鉢物・花壇用苗物部会、花匠会(花壇苗の若手生産者グループ)等の生産者組織に情報提供を行い普及拡大に努めます。

(参考データ)

○無処理および窒素濃度100ppmでは、着色部率は35%以上と高く、800ppmでは着色部率は30%以下と低くなります(図2)。400ppmでは10/15までの施用では35%以上ですが、11/1まで施用すると30%以下になります。
○ 窒素濃度400、800ppmで、葉数55枚以上、生体重50g以上となります(図3、4)。
○ 葉色は800ppmで11/1まで施用すると、葉のL*値、a*値の変化が遅く、着色が遅れます(L*値が高いほど白味が強く、a*値が低いほど緑味が強い)(図5、6)。






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