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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

払い落とし法で調べるダイズの害虫

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
7月26日
(火)
県立農林水産技術総合センター 0790-47-
@1222
A2408
所長 渡邊 大直
@研究主幹(防除指導担当)
相野 公孝
A研究主幹(広報・知的財産管理担当)小林 尚司)
北播磨県民局
記者クラブ
県庁記者クラブ


 農作物を加害する害虫の発生時期や発生量を把握することは、防除の要否や防除適期の判断に必要であり、その調査法は正確で手軽なものが望まれています。そこでダイズ害虫の調査法で簡便なものとして「払い落とし法」を試みました。これまで用いられてきた見とり法※に比べて、払い落とし法は所要時間が短く、計数できる虫数も多く、更に、発生初期のような低密度時の害虫発見にも役立ちます。
※見とり法とは、株全体を目視して害虫を確認する方法です。害虫は茎葉・莢などに発生し株全体を確認する必要があります。株が繁茂すると時間がかかり、見落とす可能性も高くなります。

1 技術の内容と効果
(1)内容
払い落とし法による調査法
1mの棒(捕虫網の柄など)を用いてダイズの株を揺らし、落下させた害虫を株元に構えた捕虫網で受けます(図1)。

図1 払い落とし法

(2)技術の効果
  ○調査所要時間は従来の見とり法と比較すると株あたり約20秒(10株調査なら約3分)短くなります(表1)。

表1 2種調査法よる所要時間

※ 1株あたりの所要時間。()内は標準誤差。

 ○計数できた虫数は、カメムシ類とフタスジヒメハムシで見とり法の約1.7倍となります(図2)。害虫の検出性が高く、発生が低密度の場合にも適することが分かりました。

図2 2種調査法による虫数結果
※誤差線は標準誤差。
※同じ株を見とり法を実施後、払い落とし法により調査し
その検出性の違いを調査しました。

 ○払い落とし法は、作業の単純さから調査者によって結果がばらつきにくいこともわかりました。

2 本技術の今後の方針
 ○ 払い落とし法は、カメムシ類、フタスジヒメハムシなど揺らすことで落下しやすい種類の害虫に適しています。茎や葉にしがみついているため落下しにくいハスモンヨトウの幼虫であっても、若〜中齢の時は比較的落下しやすいので発生の有無は確認できます。
 ○ 研修等の機会を利用して、農業改良普及センター普及指導員等へ普及させていく予定です。


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