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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

高温耐性の高い水稲新品種「きぬむすめ」の生産拡大

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
6月23日
(木)
県立農林水産技術総合センター
(農業技術センター農産園芸部)
0790-
@47-2410
A47-2400
所長 渡邊 大直
@研究主幹(主作担当)
松本 功
A研究主幹(広報・知的財産管理担当)
小林 尚司
北播磨県民局
記者クラブ
県庁記者クラブ


 昨年の記録的な猛暑により本県の水稲の品質は非常に悪かったが、そのような中でも「きぬむすめ」の一等米比率は54%と比較的良好で、猛暑でも品質が低下しにくいことが実証されました。農林水産技術総合センターでは、この「きぬむすめ」の施肥法を検討することにより、さらなる高品質、良食味を目指すとともに、普及の拡大に努めています(昨年度約90ヘクタール、本年度300ヘクタール予定)。

1 「きぬむすめ」の特徴
1) 来歴
 母:キヌヒカリ、父:愛知92号(のちの祭り晴)  <キヌヒカリの娘>
(独立行政法人)農研機構 九州沖縄農研センターが平成3年に交配し、平成17年に育成しました。
2) 特性
  キヌヒカリより7〜10日程度成熟は遅く、ヒノヒカリよりは5〜7日程度早い早生種で、耐倒伏性は中(日本晴よりやや弱い)、収量性は比較的高いです。いもち病、紋枯病には従来の品種と同様あまり強くありません。玄米の外観品質は良好で、炊飯白米はつやがあって白く、コシヒカリより優れます。食味は、キヌヒカリと同等のおいしい品種で、コシヒカリより淡白ですが、粘りがあり、やや濃い味の料理に合うと言われています。収量性や品質など他の形質のバランスが良いので、兵庫県中南部の平坦地を中心に栽培適地が広い品種です。
「きぬむすめ」は本県中南部の主要品種である「キヌヒカリ」と「ヒノヒカリ」の間に収穫できるため、収穫作業競合が緩和され、規模拡大が可能となります。また、暑い夏でも品質が安定しているため、品質低下による収益減少を軽減できます。
2 当センターで確立した技術
施肥技術(施肥時期、施肥量)、移植適期、栽植密度等栽培法の検討を行い、「きぬむすめ」栽培ごよみを作成しました(別添資料)。おいしく品質も良い水稲新品種「きぬむすめ」を平成22年より本県の認定品種とし、猛暑での品質低下軽減と作業分散を主な目的として普及を拡大しています(別添資料参照)。
@ 田植え時期は、5月下旬〜6月下旬、特に6月上中旬が適しています。
A 「キヌヒカリ」と同様の栽培方法で生産できます。施肥量は100日程度の肥効調節型肥料を10アール当たり窒素成分量7kgを上限に施用すると、良食味で安定した生産が可能となります。
B 栽植密度は極端な疎植は避け、3.3u当たり60株を目安とすると、品質が安定します。

3 今後の普及方針
 県南部(北淡路地区を含む)地域の重点地区で本年約300ヘクタール作付けしており、平成24年度1,000ヘクタールを目標に順次地域・面積を拡大します。

参考:平成23年3月31日現在、主に県中南部で作付けされている水稲品種の22年産米一等米比率は「キヌヒカリ」で6%(昨年同期49%)、「ヒノヒカリ」16%(同87%)と大幅に低下しました。
                                       

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