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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

ハウス屋根の片面遮光で夏場のチンゲンサイを安定生産

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
5月25日
(水)
県立農林水産技術総合センター
(農業技術センター 農産園芸部)
0790-
@47-2423
A47-2400
所長 渡邉 大直
@研究主幹(野菜担当)
福嶋 昭
A主幹(広報情報担当)
 小林 尚司
北播磨県民局
記者クラブ
県庁記者クラブ


 近年の夏季高温や防虫ネット使用によって、ハウス内の高温化が顕在化し、農産物の品質低下や作業者の健康への影響が懸念されています。チンゲンサイの夏季高温時の雨よけ栽培では、遮光資材が用いられますが、本資材を屋根全面に張った場合、光量の減少により軟弱徒長し品質が低下します。
そこで、チンゲンサイの生育に必要な光量を確保しながら、ハウス内気温の上昇を抑制するために、最適な遮光資材を選定し屋根の片側だけに遮光資材を張る方法を検討しました。
その結果、白色遮光資材を南北棟ハウス西側片面に張ることで、午後のハウス内気温上昇を抑制し、徒長による品質低下を回避できることを明らかにしました。

1 技術の内容と効果
 (1)技術の内容
 白色遮光資材を、南北棟ハウス屋根の西側片面のみに張ることで、午後のハウス内気温上昇を抑制し、徒長による品質低下を回避する技術です。
遮光資材…白色遮光資材(T社製、遮光率45%、反射率90%の素材使用、光量不足による徒長を防ぐ)
西側片面被覆…ハウス内がより高温となる午後の気温上昇を抑制します。


 (2)技術の効果
 高温や光量不足により軟弱徒長して起こる節間伸長や株のゆがみの発生を軽減します。また、無遮光と同等の調製重で葉色も濃く、徒長軽減により秀品率が向上するため、販売額の増加が見込めます。さらに、午後のハウス内気温上昇抑制により、作業者の負荷軽減にもなります。

2 成果の活用と普及上の留意点
 (1)本技術は、県下のチンゲンサイ雨よけ栽培(約90ha)のうち、遮光が必要となる作型(6〜7月播種の約20ha)に対して導入が可能です。
 (2)本資材の市販価格は約230円/uで、他の資材価格に対し概ね2倍程度かかります。一方、耐用年数は7〜8年と長く、被覆に必要な量も全面被覆する場合の半分で済みます。導入に際しては、品質向上による販売額増加や、作業者の負荷軽減について費用対効果を考慮し、総合的に判断する必要があります。



 それぞれの発生状況を0(無)、1(軽)、2(中)、3(甚)と4段階評価した場合、銀色被覆資材での全面被覆に比べ、節間伸長0.5→0.1、ゆがみ1.8→0.8となります。



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