※本技術は、新たな農林水産施策を推進する実用技術開発事業に係る「簡易設置型パッドアンドファン冷房を利用した実証試験」により実施した成果である。

 夏季トマト施設栽培では、高温による果実品質及び収量の低下が問題となっています。近年、病害虫予防を目的として施設開口部への防虫ネットの展張が普及し、施設内が高温化し、作業者の健康被害や作物への影響が問題となっています。そこで、作業者の負荷を軽減し、栽培を安定させる簡易で安価な冷房装置として、簡易設置型パッドアンドファンを利用した高温抑制技術並びにトマト生育促進技術を開発しました。これにより、作業者が体感出来るほどの明瞭な冷却効果が得られ、トマトの収量も向上します。

1 開発技術の内容(別紙装置概略)
(1)簡易設置型パッドアンドファンは、水を滴下し湿らせた網目状の専用パッドに通風し、気化冷却による加湿及び冷却効果を得るしくみです。
(2)
日中の平均気温が2.6℃、最高気温が3.5℃低下し、作業者がはっきり体感出来るほどに加湿冷却効果を得られます。
(3)加湿冷却によって高温・乾燥ストレスが緩和され、トマトの花粉能力や光合成能力が改善し、着果率が大幅に(10%以上)向上するとともに、正常果率が向上して収量が3割以上増加します。
(4)さらに作業者の健康面でも、作業環境改善による熱中症被害の回避が見込まれます。
(5)装置の導入経費は100u当たり約20万円(パッド(きょう)体)+給水装置・配管工事費等です。
※本技術および装置は、500u以下の中・小規模施設を対象として開発されています。


2 現地実証事例
(1)本技術の加湿冷却効果を確認するための試験を、農業技術センター内のトマト水耕栽培施設で実施しています(7月〜10月)。
(2)西宮市内のトマト生産者ハウス(約70u)において、本技術の現地実証試験を行っています。
※詳細は担当者までお問い合わせ下さい。
(担当:農林水産技術総合センター農産園芸部 渡邉圭太、電話:079-047-2423 )

3 技術の普及対象
本技術は、県下で夏季トマトの施設栽培に取り組む産地及び生産者(延べ面積4,1ha、366戸)を対象とし、県ハウストマト研究会やJA各部会等を通じて成果を報告し、普及を図ります。

文字サイズを変更 文字を標準サイズにする 文字を大きくする
兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

簡易設置型パッドアンドファン冷房で夏季トマトの安定生産を実証中

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
7月29日
(月)
県立農林水産技術総合センター

0790-
47-2423

所長 渡邊 大直
研究主幹(野菜担当)
福島 昭
県庁記者クラブ
北播磨記者クラブ

トップページへ