写真1 つぼみ切り花の開花(上:小ギク、下:ユリ)

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
11月26日
(火)
県立農林水産技術総合センター

0790-
47-2424

所長 渡邊 大直
主席研究員(花き野菜担当)
山中 正仁
県庁記者クラブ
北播磨県民局

図2 家庭用エアコンを利用した開花室のイメージ

図1 農産物直売所における切り花出荷のロス半減を目的とした技術イメージ

 農産物直売所(以下、直売所)での切り花需要は盆、彼岸、正月や、土・日曜日が多くなります。しかし、自然開花に合わせて順次収穫すると、直売所では需要の少ない平日では売れ残り、また土日等特需日では‘欠品’が生じ、ロス率は30%を超えるとされています。
 そこで、開花前のつぼみ期に収穫した小ギク、ユリなどに専用の開花液を吸収させ、開花室で温度制御し、人工的に開花時期を調節し、需要予測に基づく、需給のミスマッチの少ない出荷技術を大阪府、奈良県および農研機構近畿中国四国農業研究センターと共同で開発しました。
 これにより、農家では所得増加と、直売所では品物不足が少なくなり、消費者の需要に応えられることが期待されます。

1 開発技術の内容
(1)開花液の吸収による正常開花(兵庫県)
 つぼみ切り花を正常開花させるための専用の開花液を開発。
 (対象品目)小ギク、ユリ、トルコギキョウ、ナデシコ
 (開花液組成)
 ショ糖(砂糖):花を大きく、花色をよくする
 エチレン作用阻害剤:葉の変色や花のしおれを抑制。小ギク、ナデシコで使用
 植物ホルモン(ジベレリン):葉の変色を防止。ユリで使用
 界面活性剤:水あげをよくする
 抗菌剤:開花液の腐敗を防止
(2)開花室での温度コントロールによる開花調節(奈良県)
 専用の開花室での温度コントロールにより、開花を早めたり、遅らせたりします。ほ場での自然開花日に対して、たとえば小ギクでは15~30℃の範囲で-2~+4日、ユリでは15~25℃の範囲で-4~+5日調節できます。開花室は既存の作業場などの一画を仕切るなどして設置し、温度調節は家庭用エアコンで対応できることから低コストな技術です。
(3)農産物直売所での需要予測ソフト(農研機構近畿中国四国農業研究センター)
 過去3年間の日別の販売データにより、週および日ごとの需要を予測できるソフトを開発しました。農研機構のホームページで今年度中を目途に公開される予定です。

2 今後の予定
 県下の直売所へ出荷している花き生産農家に対して、開発した技術の普及に努めます。

別紙
農産物直売所出荷を対象とした小ギクおよびユリつぼみ切り花の収穫後の開花調節による特定日出荷技術を開発

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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

農産物直売所出荷を対象とした小ギク、ユリなどつぼみ切り花の収穫後の開花調節による
特定日出荷技術を開発














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