兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-


気化冷却と日射制御型給水を活用した苗生産の底面給水システムを開発


月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
7月21日
(金)
兵庫県立農林水産技術総合センター
農業技術センター農産園芸部

0790-47-2424

所長  山内 博司
(研究主幹(果樹・花き担当)山中 正仁)
北播磨県民局
県政記者クラブ
 高温期の花壇苗、野菜苗の生産では、水やりに多くの労力が必要なこと、高温により生育や開花が遅れることが問題となっていました。そこで、自動で適正量の水やりができ、同時に高温を抑制できる底面給水システムを開発しました。

1 開発技術の内容 
(1)システムの概要:本システムは、高設ベンチ上に、透水シート、給水マットおよび防根シートを順に敷設した栽培棚、水やりのための日射制御型給水装置、高温抑制のための送風機から構成されます(図)。本装置は農家が各資材を購入して自作することができます。
(2)水やり方法:点滴チューブから給水マット上に少量ずつ水をしみこませ、鉢底の穴から鉢の土に水を吸収させます。水やりの量は日射量に比例して自動で決まります。
(3)高温抑制 :高設ベンチの下部に風を送り、マットの水分が蒸発する際の気化熱により、鉢周辺の気温を低下させることができます。


2 本技術導入の効果 (慣行:頭上からの手灌水との比較)
(1)水やりの労力削減:約60時間→約3時間に削減(10a・1ヶ月当たり)
(2)高温の抑制:鉢周辺で最高4℃程度低下
(3)開花遅延を防ぎ早期の出荷が可能:例えばシクラメンの場合、開花が20日程度促進

3 県下の普及状況
 県下の花壇苗生産農家(約100戸)を対象に普及が始まり、昨年度には6戸、今年度も神戸市西区等の農家が導入を検討しています。これに加え、今後は、野菜生産農家(イチゴ、トマト等)やJAの育苗施設なども対象に含め普及拡大を図ります。

(参考資料)

○本技術の導入に必要な資材、経費



○底面給水システムの内容




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