センター雑感

当センターの各部署が順に担当して、季節の風景や出来事など様々な話題を紹介します。
今月は農業技術センター 環境・病害虫部 研究主幹 青山喜典が担当します。

土が教えてくれること

農業技術センター環境・病害虫部の環境部門では、農作物の生産や農業環境の改善については、勿論のこと、食の安心・安全について取り組んでおり、土壌、農作物の栄養、肥料・資材、農業用水及び農薬の作物残留等の調査、研究を行っています。

最近、植物工場や養液栽培など土を使わない栽培が注目されていますが、農作物の多くは、土で栽培されており、土は色々なことを教えてくれます。

1 土壌調査

田んぼや畑の土は、長い間に川の氾濫や火山の噴火で堆積し、作物を栽培することにより徐々に変化してきたもので、穴を掘って土壌(どじょう)を調べる事を土壌調査といいます。下の左の写真は調査の様子、右は土壌断面の写真と断面の様子を図示(土壌断面柱状図)したものです。

この田んぼは4つの層に分かれています。下層土の青色は、常に湿った状態での排水不良の湿田の特徴を示しています。図の中の○印は、水に流されて角が取れた丸い礫(れき、石のこと)が堆積して土壌中に含まれていることを示しています。

土の色、礫以外に粘い土、さらさらの砂、硬くて根が伸び難いなどの特徴がわかります。土壌断面柱状図の⑤、⑩等の数字は山中式硬度計で測定した土壌の硬さを示しており、表層10㎝は田んぼを耕したり有機物を施用することにより下層より柔らかくなっていることがわかります。

土壌断面調査に併せて土の中の成分を調べて、土の健康診断を行い、肥料のやり方(肥培管理)や作物の作り方(栽培管理)を改善しています。

   

2 農作物の産地を確かめる=タマネギの産地判別技術

JAS法の改正(2000年)により農作物の原産地表示(国内は都道府県、国外は国名)されることになりました。しかし、産地表示が間違っていても、農作物を見ただけではなかなかわかりません。そこで当センターでは、国の研究機関等と協力して、タマネギの産地判別技術を開発しました。

   
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