兵庫県立農林水産技術総合センター

センター雑感

当センターの各部署が順に担当して、季節の風景や出来事など様々な話題を紹介します。
 今月は 農業技術センター 病害虫部 研究主幹 西口 真嗣が担当します。
病害虫の発生予察
 病害虫部は、研究業務以外に植物防疫法第32条に基づく病害虫防除所の業務も行っています。その一番大きな業務が、発生予察事業です。発生予察事業とは、平たく言えば病害虫の天気予報のようなものです。病害虫調査結果や気象情報などにより、各病害虫の発生量や時期が今後どうなるのかを、発生予報として定期的に公表しています。
 発生予報以外に、重要な病害虫が大発生することが予想され、早急に防除措置を講ずる必要が認められる場合に発表する警報。警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予想され、早めに防除措置を講ずる必要が認められる場合に発表する注意報。新規に病害虫を発見した場合や重要な病害虫の生態や発生消長に特異な現象が認められた場合に発表する特殊報などを公表しています。
 また、病害虫の診断事業も重要な業務です。関係機関などから持ち込まれる病害虫診断は数も多く、多岐にわたっており専門的な知識が無いと出来ない仕事です。それでも、不明な病害虫もあり、そのようなときは国や他府県の研究者とのネットワークにより依頼したりされたりします。ときには、海外の研究者から検定植物を送ってもらうこともあります。近年は、気候変動やグローバル化により侵入病害虫や特異的な多発生が多くなっており、私たちの業務はますます重要になってくるでしょう。

水稲のトビイロウンカで県下全域に警報を発表(平成26年)

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