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兵庫県立農林水産技術総合センター

私の試験研究

当センターの各部署が順に担当して特徴的な、試験研究等の実施状況を紹介します。
  今月は、北部農業技術センター 農業・加工流通部 主任研究員 澤田富雄 が担当します。

深く耕して暑い夏を乗り切る(イネの高温対策としての深耕)

 近年、イネの栽培期間の気温が著しく高温化しています。本年、10年ぶりに気象庁の平年値が更新されました。コシヒカリの田植えから収穫までの期間で、これまでの平年値(1970~2000年)と現在の平年値(1980~2010年)の気温の較差を示したのが図1です。ごらんのように、ほとんどの期間で気温が上昇しており、とりわけ最高気温の上昇が激しいですね。イネは平均気温が27℃を越えると減収し、品質が低下します。記録的猛暑だった昨年(2010年)の気温は、梅雨明けから収穫期まで全期間で27℃を上回り、全県的な米の品質低下を招きました。
 いっぽう、耕起深(耕した深さ)の浅さが高温障害を助長していると言われています。一般的なロータリ耕(普通耕)では耕起深が8~10cm程度ですが、写真1のようなディスクプラウ(深耕)で耕耘すると、深さ15~18cmまで土が軟らかくなり、根がストレス無く伸びることができる環境が2倍になります。写真2は根の様子を比べたものです。深耕すると、根が深くまでたくさん伸びていることが分かります。2008~2010年の3年間の平均で、深耕区は、収量3%(61.6→63.7kg/a)、品質1ポイント(1等下→1等中)改善されていました。
写真1 ディスクプラウ 写真2 深耕と普通耕の根の発育の様子


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兵庫県立農林水産技術総合センター 北部農業技術センター
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