文字サイズを変更 文字を標準サイズにする 文字を大きくする
兵庫県立農林水産技術総合センター

私の試験研究

当センターの各部署が順に担当して特徴的な、試験研究等の実施状況を紹介します。
  今月は、農業技術センター 農産園芸部 主任研究員 須藤 健一 が担当します。

兵庫県環境創造型農業における生きものの多様性

 兵庫県では化学的に合成された肥料および農薬を低減した「環境創造型農業」に取り組んでいます。兵庫県立農林水産技術総合センターでは、その一つの取り組みとしての「コウノトリ育む農法」が多様な「生きもの」を育んでいること、簡単な調査法で特徴的な「生きもの」の量が分かることなどを報告しました。
「コウノトリ育む農法」による水稲栽培は生物多様性の指標となる「生きもの」が豊かです

このたび、全国で検討されている「環境保全型農業」の「生きもの指標」を兵庫県に当てはめ、「生きもの」の種類とそれぞれの個体数をスコア化することで兵庫県環境創造型農業を特徴付ける「生きもの」の多様性のクラス区分について検討しました。
「生きもの」の種類と調査方法、単位とスコア

生きもの

調査法

単位

調査時期

スコア

0

1

2

イトミミズ類

球根掘り器による
掘り取り

500cm2×3か所の
平均個体数

6月末
7月初め

 10
 未満
1030

30
 以上

アシナガグモ類

捕虫網による
すくい取り

20回振り×2か所の
合計個体数

8月中旬以降

 5
 
未満

515

15
 以上

コモリグモ類

イネ株見取り

イネ株5株×4か所の
合計個体数

8月中旬以降

 2
 
未満

24

4
 以上

イトトンボ類成虫

畦畔ぎわ見取り

畦畔ぎわ10m×4か所の合計個体数

8月初め

 1
 
未満

12

2
 以上

トノサマガエル

畦畔見取り

畦畔10m×4か所の合計個体数

6月末
7月初め

3
 未満

310

10
 以上

水生コウチュウ類

D字網による
水中すくい取り

畦畔ぎわ5m×4か所の
合計個体数

6月末
7月初め

1
 未満

13

3
 以上

注)水生コウチュウ類とは、ガムシ類、ゲンゴウロウ類などです。

スコア得点と多様性クラス

イトミミズ類を
含めたスコア得点

イトミミズ類を
含めないスコア得点

「生きもの」の
多様性クラス

8 以上

 

S

6 8

6 以上

A

4 6

4 6

B

4 未満

4 未満

C



 皆さんの周りの田んぼの「生きもの」にちょっと目を向けてみて、「生きもの」を確認しスコア化してみて下さい。田んぼに対する思いが変わってくるかもしれません。


【ご相談・お問い合わせ】
兵庫県立農林水産技術総合センター 農業技術センター 農産園芸部
TEL:0790-47-2410 FAX:0790-47-0549


私の試験研究リストページへ