太陽光の日射エネルギーがどのくらい乾燥室内を暖めるのに使われているか測定しました。その結果を図3に示します。冬(2012年12月16日)の比較的日射エネルギーの小さい日において、そのエネルギーの約30%が乾燥室の温度を上昇させるために消費されたことがわかりました。この値を改善させるために、銅管の配置等検討していく予定です。
 30mm(厚さ)×80mm(幅)×約2000mm(長さ)のコナラ板材を製材し、長さ方向に2等分し、片側を人工乾燥機内で(最高温度70℃)、残りの片側をログハウス木材乾燥室で乾燥させました。その結果、人工乾燥機では2~3週間で含水率が20%以下になりましたが、ログハウス木材乾燥室では同程度の含水率に達するのに2ヶ月以上を要しました。これは、図4に示すように、高含水率乾燥時(初期~中期)における乾燥速度の差が大きいためと考えられました。したがって、ログハウス木材乾燥室での乾燥時間を短縮するためには,乾燥初期から中期での乾燥速度を改善する工夫、特に室内に風を循環させることが必要と考えられました。

図4 乾燥速度の比較 (コナラ板材)

図1 ログハウス型木材乾燥室の概要

文字サイズを変更 文字を標準サイズにする 文字を大きくする
兵庫県立農林水産技術総合センター

私の試験研究

当センターの各部署が順に担当して、特徴的な試験研究等の実施状況を紹介します。
  今月は、森林林業技術センター 木材利用部 主席研究員 山田 範彦、主任研究員 石坂 知行  が担当します。


太陽熱を利用したログハウス型木材乾燥室

私の試験研究リストページへ