開発した実用技術>水産>瀬戸内水産環境
開発技術名 「土嚢設置によるアサリ資源増大技術」
技術開発の経緯
 アサリ漁獲量の激減に対して、兵庫県漁連からアサリ資源回復の要望が提出され、アサリ資源回復に着手した。干潟の凹部(澪)にアサリが集積することは知られているが、近年、河川からの土砂の減少により干潟が平坦化している。そのため、重機により澪を造成することが行われていたが、数年のうちに砂が堆積することが問題となっていたため、澪形成技術を検討した。
開発技術の内容
 干潟に土嚢を設置すると土嚢のすぐ岸側に砂が堆積して盛り上がり、凸部が形成された。その後、1年以上かけて土嚢から岸側にやや離れた部分が掘られ、凹部(澪)が形成され、この澪の部分にアサリが集積することが明らかになった。すなわち、土嚢を設置することで凸部が形成されるだけでなく、凹部である澪も形成され、アサリ集積場所を作り出すことができた。
期待する効果
 大型土嚢設置はもとより、安価な小型土嚢設置でも、干潟の凹凸は形成され、凹部(澪)にアサリが集積したので、費用をかけずに澪の形成が可能である。このため、広範囲に澪を形成することが可能である。
連絡先 水産技術センター水産環境部 078-941-8601