開発した実用技術>野菜>茎菜
開発技術名 「近赤外分光法によるタマネギ内部腐敗球の非破壊判別技術の開発」
技術開発の経緯
 「淡路島たまねぎ」(平成22年11月、地域団体商標取得)は、良食味ブランドタマネギとして全国に知られる。しかし、選果時に外観からは見分けがつかない「心腐り」などの内部腐敗球が出荷品に混入すると、産地の信用を落とす問題となる。そこで、産地の信頼性向上とブランド力強化を図るため、近赤外分光法を利用したタマネギ内部腐敗球の非破壊判別技術を開発した
開発技術の内容
ア 測定部をタマネギの首方向、胴方向の2方向のスペクトルを個々に計測する新方式への改良、2方向のスペクトル情報を同時に利用する新しい解析手法の開発により、腐敗球判別精度が向上する。
イ 測定時の姿勢は判別精度に大きな影響を与えるため、姿勢制御の要求レベルを満たした姿勢制御装置を開発した。この装置により、自動供給による選果の高速化を図ることができる。
ウ これらの開発技術を実装した現地実証用プロトタイプを完成させ、JA選果場において判別精度、作業性能の評価から、合計判別率97%、クレーム対象となるレベル2以上の腐敗球混入率を1%以内に制御することが可能になる。
エ 選果速度は、1時間当たり4,400球(約1.1t)と手載せ供給時の2倍に高速化が図られる。
期待する効果
 本装置をJA選果場等で用いることで、クレーム対象となる腐敗球の出荷品への混入を1%以下に定量的に制御でき、年次・生産者・出荷時期ごとに異なる出荷品質の高位平準化につながる。また、選別の境界値をより低い値に設定することで特選品などのランク分け選果も可能となり、産地の新たな販売戦略の取り組みへ貢献できる。
連絡先 淡路農業技術センター農業部  0799-42-4880    (作成者:西野 勝)