開発した実用技術>森林林業>森林キノコ
開発技術名 「広葉樹林におけるホンシメジ栽培技術」
技術開発の経緯
 マツタケに替わる秋のきのこの期待が高まっている。里山林整備に森林ボランティアの関わりが多くみられる時代になり、里山林整備を継続させるための新たな目標として、市販にはない美味なきのこを自然条件下で栽培する技術を必要としている。そこで、従来成功例が少ない菌根性ホンシメジに注目し、里山林内で面的に発生させるための技術を開発した。 
開発技術の内容
ア 基材を赤玉土、栄養源をグルコース、酵母エキスとし、含水率60%程度となるように水を加えた後、きのこ栽培用フィルター付き耐熱性pp袋に300g入れ、120℃で2時間程度殺菌を行った培地にホンシメジ菌を大さじ1杯(10g程度)接種し、接種後1.5ヶ月培養することでホンシメジの埋設用菌塊が製造できる。
イ 斜面上部の里山林内に存在するコナラ・アラカシ林冠形成木の10-20mm程度の根に接触するように、アで作成したホンシメジ埋設用菌塊を埋設する。方法は、コナラ・アラカシの根の先端部分を掘り出して切断し、袋の口を開けたホンシメジ菌塊に差し込み、水が入らないように根の差し込み口を密閉し、埋設する。
ウ 埋設したホンシメジ菌塊は、埋設半年後に再び掘り出し、根を切らないように袋を開封し、コナラ・アラカシの発根やホンシメジ菌根の状況をチェックする。菌根形成が良好な場合は、埋め戻し、さらに1年待つ。
エ 上記の方法を用いると最短で菌塊埋設から1.5年後にホンシメジを発生させることができる。
期待する効果
 里山林整備地では、事前に適地判断を行った上で本技術を用いればホンシメジの発生が見込めるため、森林ボランティアが森林を整備する意欲が高まる。森林ボランティアの意欲が高まることで、管理の持続が期待できる。
連絡先 森林林業技術センター森林活用部 0790-62-2118   (作成者:藤堂千景)