センターからひとこと

(当センターの所長、次長、各技術センター所長等が順に執筆します。)
今月は 総合センター次長(総務担当) 岡村 寿男 が執筆しました。

4月から総務担当として着任いたしました岡村です。

私は今年で県庁での勤務が35年目となりますが、この度初めて農林水産部で勤めさせていただくこととなりました。着任して以降、北部や淡路そして水産や森林の各技術センターなどを訪れましたが、見るもの、聞くことの全てが印象的でした。さらには各部各所の業務状況の説明を受けたり、現在取り組んでいる、あるいはこれから取り組もうとしている試験研究の検討会議に出席したりしましたが、その内容の広範かつ多様さや、機宜を得たものであることなどに、感心したり驚いたりで、1か月が瞬く間に過ぎてしまいました。

さて、今日、国民の食糧自給確保ということで様々の視点から話題となっているところですし、地球温暖化といった環境破壊に対する自然環境保全や資源保護・省エネといった観点からも農林水産行政の果たすべき役割が重要視されてきています。さらに貿易の自由化にあっては農産物の取扱いが最重要課題となるなど政治的・経済的観点からも一層注目をあびることとなっています。そのようなもと、政策部門や試験研究・普及部門の如何を問わず、本県の農林水産部への期待と責任も従来にも増して大きくなってきていると言えるでしょう。

ところで私は、各地を旅することや、里山などをトレッキングしたり、キャンプをしたりすることが好きで、その折りには必ず地域の農産物や海産物を食し、時には持ち帰って自分なりに料理をしたりします。そういったことから自分の憧れの原点が「自然」「食」「自給自足」にあると考えています。

農林水産は、人にとって生命の源泉である「食」そのものであり、加えて人の生存空間である自然環境にも多大の関わりをもつものであり、なんとなく私の憧れの三つの原点とも相通じるものがあると思っており、農林水産業の振興と県民の食の安全・安心、そして自然環境の保全等の試験研究・普及を使命とするセンターで仕事をさせていただくことに大きい喜びと誇りと責任の重さを感じています。「晴耕雨読」ではなく、「晴耕雨耕」の努力の姿勢で、総務担当といえども私なりにできる限り試験研究の現場などへの積極的に出向き、実際に目で確かめて、生きた経験と知識を学びながら職務に専念していこうと考えています。

兵庫の農林水産を生かす社会の実現を支える技術開発・普及のために頑張ってまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。