センターからひとこと

(当センターの所長、次長、各技術センター所長等が順に執筆します。)
今月は 総合センター次長(後継者育成担当)兼農業大学校長 上林 良之 が執筆しました。

農業大学校では6月18日に田植えの手植え実習も終り、学生はトラクターの操作実習に入りました。

野菜専攻では、トマトの収穫が最盛期を迎え、学生たちは早朝から収穫を行っています。また、毎週月・金曜日午後2時から農業大学校直売所「夢花菜」で野菜、花などを販売しています。

農業大学校は当技術センターの教育部門を担い、兵庫県農業の若い担い手の養成と一般農業者県民の技術研修を行っています。

学生は1年生37名、2年生40名が全員学生寮で生活をし、寝食をともにしながら農業の知識技術を学んでいます。兵庫県下各地、県外からも入学してきています。農家、非農家を問わず農業に強い志を持つ若者が学んでいます。1年生は入学から3か月が過ぎ、授業実習にも大分慣れてきました。

授業は講義で理論と知識を学び、実習によって実践的な実用技術を修得します。2年間の間に講義と実習がそれぞれ50%ずつのカリキュラムになっています。ここが大学農学部と違うところです。講義は農業・畜産技術センターの研究員の方々にも依頼しており、学生は研究員から兵庫県農業の技術開発や先端技術に直接触れながら学べるのも兵庫県農業大学校の特色です。

研修部門では農家に対して、農業機械操作メンテナンス、土壌管理診断、環境創造型農業、経営監理などの研修を行っています。

本格的に就農を志す人には、実践農業研修として1年間農家に準じた農作業を通して技術修得をして就農します。30名の方々が研修を受け、県下各地で農業に励んでいます。

小・中・高校の生徒には親子農業教室、学童ファーム、高校生講座は8月1日~3日、農大学生と一緒に農業大学校の生活と授業を体験することができます。農業を学びたい高校生はぜひ参加を!

農業大学校はいつでも見学可能です。学生たちの実習の様子、研修生が栽培している作物をご覧ください。なお、農業大学校について詳しく知りたい方は農業大学校ホームページをご覧ください。