センターからひとこと

(当センターの所長、次長、各技術センター所長等が順に執筆します。)
今月は 総合センター所長 小池 孝司 が執筆しました。

所長あいさつ

ようこそ、兵庫県立農林水産技術総合センターのホームページへ
 当ホームページは、新年度を迎えて研究成果の紹介コーナーを新たに設けるなど一層の改善を行い内容の充実を図りました。今後とも今まで以上に皆様のお役に立つ新鮮な情報を提供してまいりますのでご期待下さい。また、月刊メールマガジン「ひょうご農林水産技術マガジン」も、ホームページともども引き続きご愛読をお願いします。

さて、兵庫県は、日本の縮図といわれ、但馬、丹波、阪神、播磨及び淡路の5つの地域がそれぞれ異なった気候と独自の歴史の中で各地域の特色を生かしたさまざまな農林水産業が営まれております。
 当センターは、このような多様で個性的な農林水産業を支える試験研究機関として、生産者や消費者の多様化するニーズを的確に捉え、地域農林水産業の振興や農産物の安全・安心に寄与する技術の開発とその普及に職員全員が鋭意取り組んでまいりました。

今後は、これまでの取組に加え、現在我が国の農林水産業が抱える食糧自給率の向上や担い手の育成確保、生産資材(原油、輸入穀物等)の高騰にも配慮することとして、特に次の5点に留意しながら、ひょうごの農林水産業が1つの産業として確立するよう支援してまいります。

  1. 本県農林水産業の特徴・特色を踏まえた試験研究課題の設定
  2. 食の安全・安心に対する科学的証明への支援強化と知的財産権等の相談業務の拡大
  3. 研究成果の普及に対する支援制度の構築と伝達方法の迅速化
  4. 農林水産従事者が目標所得を確保できる部門別、地域別の経営類型の検討と課題の設定
  5. 生産者や消費者をはじめ多くの県民の方々に親しまれ愛される開かれた試験研究機関等の確立

これまで、当センターでは、試験研究課題の設定に当たって、広く要望・提案を取りまとめ総合的に検討を加えるとともにその成果を評価する仕組みを構築するとともに、研究成果の普及に当たっては、「研究報告」、「ひょうごの農林水産技術」などの刊行物の発行や「公開デー」の開催など広報活動と情報発信を積極的に行ってまいります。

また、県下の生産組織の方々との意見交換会や現地懇談会の開催などによる現状把握の強化と、試験研究成果をより一層活用していただくための支援制度の構築などに取り組むとともに、県民の皆様に当センターのことをよく知っていただくための活動などについて一層努力してまいりたいと思っています。