歴代最高の脂肪交雑成績を誇る基幹種雄牛「丸福(まるふく)土井(どい)」
県立農林水産技術総合センターが育成し、歴代最高の脂肪交雑成績が確認された「丸福土井」が、7月8日に開催された県肉用牛改良委員会において基幹種雄牛に選定され、8月から精液の供給を開始しています。
これからおおむね3年半以降に一般消費者へ「丸福土井」の肉が提供されます。
<「丸福土井」の作出と検定成績が出るまでの流れ>
平成13年4月に脂肪交雑の能力が県下でトップクラスの雌牛「いくふく」号(新温泉町の中井雄次氏所有)に、当時の種雄牛の中で脂肪交雑の能力がトップであった「鶴丸土井」号を指定交配し、平成14年2月に雄子牛が生まれました。
- 平成14年10月 県が種雄候補子牛として導入(平成16年に待機種雄牛として選抜)
- 平成16年10月 検定調査子牛取得のための試験交配(40頭の雌牛へ授精)
- 平成17年 7月 検定調査子牛生産(29頭)
- 平成18年 4月 検定調査牛肥育開始(16頭)
- 平成20年 4月 検定調査牛肥育終了・枝肉出荷
<現場後代検定結果(「丸福土井」の特徴)>
肉量は少ないがロース芯が大きく、脂肪交雑がズバ抜けて高い。特に、脂肪交雑では歴代種雄牛で最高で全国的にもトップクラスを誇っています。