現在、農林水産技術総合センター企画調整・経営支援部では兵庫県における農林水産業振興や農山漁村発展のための長期ビジョンである「ひょうご農林水産ビジョン2015」が目指す「ひょうごの「農」を活かす社会の実現を支える技術開発、普及」を目的に以下の業務を推進しています。
1 試験研究課題の企画調整・進行管理による効果的な研究推進
農林水産分野における研究課題の企画調整及び進行管理、大学や企業等産学官の連携による共同研究の効果的な推進を図っています。
試験研究を進める上での重点項目は次のとおりです。
- ○食の安全・安心を支える技術の開発
- ○ひょうごのブランド力を支える技術の開発
- ○循環型社会を支える技術の開発
- ○森林資源を育成・保全する技術の開発
- ○ひょうごの豊かな海と水資源を再生する技術の開発
2 知的財産権の調整管理
職務上得られた新たな知見・知識などは、「知的財産」として、可能なものについては権利化に努めています。
- ○特許権:「青枯病防除資材(内生細菌を用いた防除資材)」、「卵子または胚のガラス化用具及び方法(卵子、胚を良好に保存する超急速凍結法)」など15件を保有しています。
- ○品種登録:「黒っこ姫(エダマメ用新品種)」、「播磨の緑(松くい虫抵抗性のアカマツ)」など10件を保有しています。
3 普及指導員の指導と研修の実施、現地情報の収集と行政、研究、普及の連携
- ○新規就農者等の育成、農林水産物ブランド戦略、食の安全・安心対策等を推進する普及活動を総合的にサポートしています。
- ○各種の研修や普及現場での指導を通じた普及指導員の資質向上をはかっています。
- ○試験研究への課題提案や、研究開発技術を迅速に普及移転させるとともに、施策立案への参画や県政課題の解決に向けた行政との連携強化を推進しています。
4 ひょうご農林水産知的財産相談センター
専任の「農林水産知的財産相談員」を配置し、農林水産分野の知的財産(特許権、商標権、新品種に係る育成者権など)の権利取得や保護、活用についての普及啓発や相談活動を行っています。
- ○場所:県立農林水産技術総合センター3階
- ○受付時間:毎週月~金曜日(木曜日は除く)9:00~17:15
- ○相談料:無料
- ○電話(0790-47-2407)・FAX(0790-47-1130)


右:研究会などで開発技術を農業者へ普及移転しています。


右:集落営農組織育成指導など行政施策を推進しています。