センターからひとこと

(当センターの所長、次長、各技術センター所長等が順に執筆します。)
今月は 農業技術センター 農産園芸部長 三﨑 恒敏 が執筆しました。

農業技術センター 農産園芸部の概要と近年の成果紹介

加西市にある農業技術センター農産園芸部は、平成21年4月に作物・経営機械部と園芸部そして生物工学部がひとつになり新たに発足しました。平成22年4月からは作物・経営機械と園芸の2部門で、ひょうごの農産物のブランド戦略や産地活性化を支える試験研究を行っています。
 作物・経営機械部門では、主要作物(稲、麦、大豆)を中心に品種改良、原原種・原種生産、栽培技術改善、農業経営、農業機械化などに関する研究を行っています。
 園芸部門では、園芸作物(野菜、花き、果樹、薬草)の品種改良、栽培技術改善、種苗育成などに関する研究を行っています。

1 登熟期が高温でも高品質の水稲認定品種「きぬむすめ」

「きぬむすめ」は、出穂期・成熟期ともに「日本晴」より3日程度遅い、穂数の少ない中間型の粳(うるち)種で、収量はほぼ同じです。食味は、おおむね「ヒノヒカリ」並みの良食味米です。平成22年産では県下で約80ha栽培されています。

左:「きぬむすめ」の稲株、右:「きぬむすめ」(左)と「ヒノヒカリ」(右)6月中旬植えで8月下旬出穂、10月上旬収穫

2 洋花として利用できる「兵庫オリジナルギク」の作出

兵庫県花卉協会との参画と協働により、県下のキク部会員さんから提供された優良58品種に一文字ギク、美濃ギクを交配、選抜、戻し交配などを繰り返し、優良系統を育成中です。

左から品種候補1と品種候補2
品種候補3