この4月に、県立農林水産技術総合センター企画調整・経営支援部長として着任し、もう8月か月が過ぎました。県職員として30年間、農林行政にいましたが、試験研究機関とは外部の者として関わってきました。
このたび、初めて内部の人間となり、外から見るのとは大きな違いがあることや、知らなかったことが多いことを気づかされました。
今回は、企画調整・経営支援部の業務について、改めて紹介させていただきます。
1 試験研究課題の企画調整・進行管理
農業・畜産・林業・水産という4分野におけるさまざまな試験研究課題を効率的・効果的に実施するため、試験研究課題の企画調整と進行管理を行っています。
具体には、農林水産の現場が抱えている問題の把握、試験研究としての課題化、課題化に当たっての評価、研究成果の現場普及状況の評価などを行っています。
2 研究成果の現場普及、普及指導
専門技術員(農業改良普及指導員)が、毎日のように県下各地を飛び回り、現場が抱えている問題の把握や研究成果を迅速に現場普及させています。
また、専門技術員は、各種研修や現場での指導を通じて、県下13農業改良普及センターの普及指導員の資質向上を図っています。
3 知的財産の創出・管理
総合センターで開発・育成した技術・品種について、特許の取得、品種登録など知的財産権の取得・維持により優位を確保し、それらを戦略的に活用することにより、県内の農林水産業の振興を推進しています。
また、「ひょうご農林水産知的財産相談センター」を設置し、専任の「知的財産相談員」による農林水産分野における特許権、商標権などについての相談を行っています。
その他、ホームページ等による広報、公正な研究の推進などを担っています。
