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センター雑感

当センターの各部署が順に担当して、季節の風景や出来事など様々な話題を紹介します。
今月は総務部 広報情報担当 主幹 井上 智が担当します。

当センターへようこそ

当センターは県民の皆様に開かれた試験研究機関として、農業者の方をはじめ、一般県民の方、児童、生徒の皆様などの施設の見学、研修を積極的に受け入れています。

当センターへは毎年約7,800人の方に訪れていただいており、今までにも増した安心・安全な農産物の生産への取り組みや食料自給率の現状などをご説明し、農業への理解を深めていただいております。また、当センターが行っている安全・安心な農産物の生産や地域特産物のブランド化のための研究内容をご紹介しています。

見学される皆様の一番人気は但馬牛の種雄牛舎です。ここには、12頭の基幹種雄牛(いわゆる一軍選手)と28頭の能力検定中の雄牛(いわゆる二軍選手)が飼育されています。種雄牛は、生まれてから約6年の歳月をかけ厳しい選考を経て、脂肪交雑(いわゆるサシ)の良いもの、肉の量がたくさんとれるもの、遺伝的に血の偏りが分散されるもの、などを基準に決定されます。神戸ビーフの素牛は但馬牛であり、神戸ビーフのお父さんは、ここ加西の当センターの牛に限られます。

   

二番人気は本館(3階建て)の屋上です。あいにくエレベーターがありませんので見学者の皆様にはご不便をおかけしますが、当センターの敷地50万平方メートルが一望できます。面積で申し上げてもピンとこないかと思いますが、甲子園球場のグランド38面の広さの敷地の中で、果樹や野菜、お米などを細かく区分けして栽培している様子がよく分かります。

   

三番人気は温室です。バラやカーネーション、花壇苗は季節により目を楽しませてくれます。また、トマトの温室では土を耕さずに連年栽培しており、病気が伝染しにくく、栽培労力を減らすことのできる栽培法を試験しています。もう15年間も土を耕していませんが、収量や品質はそん色ありません。

   

当センターの見学に必要な標準的な時間は60分から90分ですが、ご来場者の方の希望により対応可能です。また、見学のご案内は通常広報情報担当が行っておりますが、より詳しい説明を望まれる場合は担当の研究員がご説明、ご案内を担当します。

ひょうごの農林水産業を支える技術開発の拠点、県立農林水産技術総合センターの皆様の見学を心からお待ちしております。