実りの秋を迎え、当総合センターの試験田でも稲刈りが始まってきました。
今年の夏は、梅雨明けが遅れたり、局地的な大雨により大きな被害が出たりと、例年どおりの(?)異常気象にみまわれましたが、当総合センターの試験はどのような結果になるでしょうか・・・
今回は、少し硬い話しになりますが、試験研究の取り組みをご紹介させていただきます。
当総合センターでは、近年の多様化する消費者や生産者のニーズを的確に捉え、兵庫県の農林水産業の生産性の向上や安全安心な食品の供給等に寄与する技術開発と普及に取り組んでいます。
現在は、
- 食の安全・安心を支える技術の開発、
- ひょうごのブランド力を支える技術の開発、
- 循環型社会を支える技術の開発、
- 森林資源を育成・保全する技術の開発、
- ひょうごの豊かな海と水産資源を再生する技術の開発
を重点事項として試験研究を進めています。
そしてこれらの試験研究から、毎年いくつもの成果(開発技術)を生み出しています。
中でも重要なものは、特許権の取得や品種の登録を行い、権利の確保を図っています。
特許権では、「青枯病防除方法(植物根内に生息する能力を有するフェノール類耐性菌を用いた青枯病防除方法に関する発明)」など12件を保有しています。
品種の登録では、「黒っこ姫(エダマメ用の新品種)」、「若紫(青紫色のカーネーションの新品種)」、「波賀のめぐみ(ハタケシメジの新品種)」など11件を保有しています。
これらの知的財産が、有効に活用され、兵庫県農林水産業の振興に役に立てばと考えています。