普及センターにいた頃は、農家との会話の中から得た経営上のヒントを、ホームページ上で「経営雑感」というスタイルで25回連載を続けたことがあります。
しかし、残念ながら、ここではそういった刺激的なことが、起こることはありません。
そのかわり、四季の移り変わりを肌で感じることができる職場かなと感じています。
いろんな作物の播種から収穫までをみることができ、それなりに楽しんでいます。
また、まわりの環境もすばらしく、初夏はやまもも、夏はブルーベリー、秋はペカン(高級クルミ)の完熟する姿を、目で見て楽しんでます。(別に、食べているわけではありません)
秋になると、玄関から入ると道路沿いにあるプラタナスが、刻々と色づいていく様は、こころ癒されます。
さて、近頃(4月中旬)は、センター外を散歩することが多く、日に日に数が増えていく「星の瞳」(日本の正式名はオオイヌノフグリというちょっと悲しい名前)の青の鮮やかさは最高で、わたしのひそやかな楽しみとなっています。
この時期は、あちこちの庭でよくみるネモフィラの青が大好きですが、「星の瞳」の青はそれに近いものがあり、大好きな草花のひとつです。
さて、センターの周りを歩いていると、思わぬものに出くわすことがあります。
つい先日は、小川沿いの土手を歩いていると、体長60㎝はあろうかという大きなネズミが泳いでいるのをみて、びっくりしてしまいました。
毛皮をとるために輸入し、野生化したヌートリアという齧歯目の一種らしいのです。
でも、これをみても、おもしろいという気持ちになれても、牧歌的な気分にはなれません。
もういちど、いろんな草花で目なおしをしながらセンター周りを散歩して、こころリフレッシュして仕事に取りかかる日々が続いています。