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センター雑感

当センターの各部署が順に担当して、季節の風景や出来事など様々な話題を紹介します。
今月は北部農業技術センター 畜産部 研究主幹 (但馬牛担当) 渡邊 理が担当します。

北部農業技術センターにおける口蹄疫対策

農林水産技術総合センターでは、県民の皆様をはじめ、生産者の方々にも開かれた試験研究機関として施設を開放し、成果物の実証展示を行っています。

殊に、畜産技術センターや北部農業技術センターでは、但馬牛の繁殖農家や肥育農家の皆様に、枝肉歩留、ロース芯面積、脂肪交雑(BMS)などの枝肉情報を数値や写真で見て頂くだけではなく、県の基幹種雄牛や種雄候補牛を場内に展示し、実際にその勇姿を見て頂いていました。その上で、肥育素牛生産のための交配や農家保留牛生産のための計画交配を行ってもらうとともに、新しい基幹種雄牛精液の利用を推進してきました。

雄子牛の生産者や繁殖農家からの「うちから行った雄、大きなったか?」、「こんどの種雄牛どれ付けたらええねん」などの問いかけには、「いつでも牛見に来てよ」という返事を気楽に返すことができました。また、改良の先進県として他府県からの視察、神戸ビーフの生産現場として海外からの視察、松村和子の「かえってこいよ」で帰途につく放牧牛の取材などにも積極的に対応し、「開かれた試験研究機関」として広く県民にアピールしてきましたが、昨年の宮崎県の口蹄疫発生で、対応を大きく変えざるを得ませんでした。

現在、北部農業技術センターでは、畜産エリアの進入路に消毒ゲートを設置し、全ての車両・人を消毒するとともに、更衣室での防疫服への着替え、場内用長靴の着用、入場者氏名、入場時間、退場時間の明記、発生国への非渡航歴の確認など多くの条件をクリアしていただいての入場となっています。

また、畜産エリアに口蹄疫に感染する危険性のある鹿や猪が侵入しないよう、周囲に約1kmの鹿柵を張り巡らしました。

さらに、農林水産技術総合センター家畜伝染病防疫対策マニュアルを作成し、口蹄疫の発生レベルに応じた視察の受け入れ基準、職員の勤務・出張手順なども取り決めています。

目に見えない口蹄疫ウイルスと戦う為にやむを得ない対策措置ではありますが、成果情報の提供が疎かにならないよう、畜産部の成果発表会をこれまでにもまして充実させるとともに、種雄牛の映像PRを行うなど、積極的な情報発信に努め、「開かれた試験研究機関」であり続けたいと思っています。

関係者の皆様にはご不便をおかけしますが、ご協力をお願いします。

   
左:進入路の消毒ゲート、大型トレーラーも通過できる。
右:畜産エリア全域はフェンス・鹿柵で囲われた。