気象変動と試験研究
近年、地球温暖化や異常気象が新聞等のマスコミの話題になることが多くなりました。淡路島でもここ1年余りに、昨年2月は雪、9月は大雨そして今年4月は「爆弾低気圧」の風で、明石海峡大橋が通行止めになり、農林漁業にも大きな被害をもたらしました。今回、大雨の被害と淡路農業技術センターで取り組んでいる、被害軽減・排水改善について紹介します。
次の写真は昨年台風15号の大雨(2011年9月20日)で、冠水した(水をかぶった)水田や野菜栽培圃場のです。どこが田圃か道路か判らないぐらい水につかっており、水が引いた跡も野菜がダメージを受けたままで大きな被害を受けました。
淡路農業技術センターでは昨年度から、栽培中の野菜を下の写真のように実際に冠水し、生育・収量への影響や被害軽減策を検討するとともに、関係機関と連携して排水対策と土壌水分管理技術の確立に取り組んでいます(主担当:農業部 中野伸一研究員)。