但馬牛の出産ラッシュです!この子らの将来は?
北部農業技術センターには但馬牛繁殖雌牛が200頭近く飼われています。毎年1月から3月に掛けて出産ラッシュで毎日のように子牛が生まれてきます。
生まれた子牛の体重は雌が23~24kg、雄が26~27kgですが、肥育(牛肉になるため肥やすこと)されると2歳半で雌では約600kg、去勢牛で約650kgになります。
子牛の運命はさまざまで、家系(血統)、発育などに左右されます。名家の出で大きいスタイルの良い雄牛は、種雄牛として超エリート集団に入り自分の子供を何千頭も作ることができます。作ると言っても、全て人工授精ですので作った実感はないと思いますが。
種雄牛になる競争率は非常に高く、12頭の基幹種雄牛になるためには3000倍の難関を突破しなければなりません。したがって多くの雄牛は5か月齢前後で去勢され、肥育牛として育てられます。
雌牛も家系と発育によって、約2割が子を作る繁殖牛となりますが、8割が肥育されます。肥育された牛は但馬牛(たじまぎゅう)、神戸ビーフとなり多くの人の舌を魅了し至福を感じさせてくれます。
全ての子牛が与えられた役目を果たしてれくれるよう願い、職員一同、細心の注意を払い今日も管理しています。