今年の夏は、最高気温の記録が全国で更新され、高知県では41.0℃を記録するなど猛暑日が続く厳しいものでした。当所では、節電に向けて対策の一つとして、これまで琉球アサガオやゴーヤでの緑のカーテン作りに取り組んできました。
昨年、兵庫県北部の特産物の一つである「ヤマノイモ」を使った緑のカーテンを兵庫県立東雲高等学校が取り組んでいることを知りました。そこで、今年度は農業・加工流通部の協力を得て畜産部の研究棟西窓で挑戦しました(写真)。
桜の花が散る頃に種イモを植え付けましたが、発芽したのは6月中旬で大変待ち遠しく思いました。その後の発育はきわめて順調で、約3mの窓の上部まで勢いよく伸びてくれました。初期の誘導を失敗したため、わき芽が少なく、密度は今ひとつですが、8月には緑のカーテンとしての役目を何とか果たすようになりました。
「ヤマノイモ」の美味しいところは、緑のカーテンだけではなく秋の収穫があることです。農業・加工流通部の担当者の話では、地上部に「ムカゴ」、地下部に「ヤマノイモ」が収穫できるということで、今から楽しみにしています。
「ゴーヤ」や「アサガオ」を使った緑のカーテンに飽きてきた皆さん。来年は、兵庫県の特産物で緑のカーテンに挑戦してはいかがでしょうか?