先頃、群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されることとなり話題を呼びましたが、一般社団法人日本森林学会が設立100周年記念事業として選定を始めた「林業遺産」に川西市黒川地区の「猪名川上流域の里山(台場クヌギ林)」が全国10箇所の一つとして選ばれました。
林業遺産は、森林を活用した人間の営みの中で編み出されてきた林業発展の歴史を示す景観施設、跡地をはじめ技術や特徴的な道具類等を将来にわたって記憶・記録していこうとするもので、能勢電鉄(株)が所有する「妙見の森ケーブル」周辺のクヌギ林は室町時代以降の有名な池田炭・一庫炭の生産地として、その趣を今に残すものとして選定されました。
この森林は能勢電鉄(株)と森林ボランティア団体「川西里山クラブ」により管理が行われ、北摂里山博物館フィールド30のひとつとして親しまれています
長年にわたる炭焼きという営みを通じて形成された美しい里山景観を訪ねられてはいかがでしょか。