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センター雑感

当センターの各部署が順に担当して、季節の風景や出来事など様々な話題を紹介します。
今月は畜産技術センター 家畜部 研究主幹 設楽 修が担当します。が担当します。

「家畜を飼育するということ」

畜産技術センターでは、おおよそ100頭の和牛、500頭の豚、1000羽の鶏を飼育しています。私たちは、この家畜を使って試験研究を行ったり、但馬牛の種雄牛精液や種豚や種鶏を農家に販売したりしています。

家畜を飼育する上で最も重要なことは、家畜を健康に育てることです。家畜は人間と違ってしゃべらないので、自分の健康状態を教えてくれません。

家畜を管理する職員は、毎日の個体観察の中で、家畜の異常を素早く見抜き、適切な対応をすることが重要です。朝の給餌は異常を発見するベストタイムであり、管理職員は毎日一定のリズムで作業を行いながらも、常に家畜を観察し、「元気がない、エサを食べにこない、足を痛がっている」といったような異常個体を見つけて、外見に異常はないか、体温が高くないかといった点を調査し、担当研究員に報告して、適切な処置を行います。この時に異常を見落とすと対応が遅れて、試験成績に悪影響を及ぼしたり、最悪の場合には家畜が死亡することにもつながります。家畜部の職員は、日々個体観察能力の向上を図り、より精度の高い試験研究の実施に努めています。