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センター雑感

当センターの各部署が順に担当して、季節の風景や出来事など様々な話題を紹介します。
今月は 企画調整・経営支援部 研究主幹 二井 清友が担当します。

秋の虫

「虫の声」という童謡はおそらく全ての人が歌ったことがあるのではないでしょうか。マツムシやスズムシの鳴き声は、実際に聴いたことのない人でも、まるでどこかで聴いたことがあるかのようになじみがあると思います。

加西のセンター内でも夏の終わりから秋の終わり頃まで、垣根沿いの叢などから『チンチロリン』『リーンリーン』『コロコロ』などの声が聴こえてきます。

これらの虫の鳴き声を、われわれ日本人は左脳で言語としてとらえ、様々な擬音で表し、心地よいものとして感じています。一方、日本以外の多くの民族は虫の声を右脳で単なる音としてとらえ、全く気にしないか、あるいは雑音として排除してしまいます。

最近、秋の夜長をいちばん元気よく鳴きとおしているのは「アオマツムシ」という虫です。この虫は明治時代に日本に侵入してきたと言われており、戦後急速に分布が拡大しました。「マツムシ」に名前は似ていますが、鳴き声は似ても似つかず、もっと甲高く力強い声で『リーーリリリリ』と街路樹などの高い梢で鳴いています。

センターでも秋の終わり頃まで、ケヤキなどの樹上から彼らの声が聞こえてきますが、日本人はまだまだこの虫の鳴き声になじみがないのか、雑音としてとらえているようで、その鳴き声に気付かない人が多いようです。

先日の台風以降、すっかり鳴りをひそめてしまい、今年はもうあまり聴くことができないようですが、機会があれば「アオマツムシ」の声にも耳を傾けてみてはいかがでしょう。夜の蝉時雨にも似て、これもなかなか風情があるのではないかと思います。