最近、「ひょうご味どり」の肉中にイミダゾールジペプチドと呼ばれる疲労回復成分が多く含まれることがわかってきました。イミダゾールジペプチドとはカルノシンやアンセリンといったジペプチドで、2つのアミノ酸が結合した物質です。これら成分は、渡り鳥の胸肉に多く含まれていて、抗酸化力があり、筋肉の疲労・消耗を防ぎます。この成分によって渡り鳥が長距離を飛び続けられると考えられています。鶏肉においても特に胸肉に多く含まれいて、世間で注目されています。
「ひょうご味どり」、「ニューひょうご味どり」、播州百日どり(以上100日間飼育)及びブロイラー(49日間飼育、別測)の肉中のカルノシンとアンセリンの含量を比較したところ、ひょうご味どりの肉には他の鶏肉よりも両ジペプチドが多く含まれていました。この成分は特に疲労回復などの機能性が高く、今後のひょうご味どりの肉の販売拡大に役立つものと期待しています。