県産材と早生植林材(主にヤシ材)を用いた内装材等の開発
県下南部の木材加工業界の多くは東南アジア地域の天然林材を用いた建築用材等の製造に長年携わっています。
しかし、自然林の破壊の阻止や原料の安定供給の観点から、サスティナブルな早生植林材に転換しつつあります。また、この地域ではヤシ材が多く植栽されていますが、長期間になると果実の収率が落ち25~30年で伐採し更新しており、その幹についてはほとんど廃棄されているため、これらの材の有効利用について切望されています。
一方、県内にはコナラ等の広葉樹が森林面積の約4割をしめ、その資源が豊富にありますが、現在はほとんど利用されておらず、放置広葉樹林が多くなっています。このような資源事情から、これらの材の持つ欠点を補正除去し、ヤシ材と県産スギ・コナラ材をハイブリッド化して付加価値の高い木造住宅用内装材の開発を試みています。