「コウノトリ育む農法」による水稲栽培は生物多様性の指標となる「生きもの」が豊かです
兵庫県北部の平地から中間地では、自然放鳥されたコウノトリの定着を目指して有機・無農薬栽培、減農薬栽培の環境創造型農業「コウノトリ育む農法」で水稲栽培に取り組んでいます。
「コウノトリ育む農法」などの環境創造型農業は、多様な「生きもの」を育んでいます。その中でも特徴的に出現し、指標となる「生きもの」を簡単な調査方法で特定できました。
「コウノトリ育む農法」を特徴付ける生きもの
水の底の泥の中に棲む生きものではイトミミズ類、カエル類ではトノサマガエル、水生生物ではコミズムシ、ヒメアメンボ、ゴマフガムシ幼虫・成虫、ゲンゴロウ科数種の幼虫・成虫、払い落としではヤサガタアシナガグモ、すくい取りではアジアイトトンボが慣行圃場より数多く確認されました。
今年は、名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開かれるなど、生きものの多様性についての関心が高まっています。これを契機に、身の回りの田んぼに棲んでいる様々な生きものに目を向けてみるのもいいものです。