但馬牛・神戸ビーフの特長である脂質の良さを測定します
牛肉の風味(味・香り)には、脂質(脂肪酸組成)、特にオレイン酸などのモノ不飽和脂肪酸が大きく影響します。畜産技術センターが実施した牛肉の食味評価により、最も美味しいモノ不飽和脂肪酸割合は60%程度であることがわかりました(図)。そこで、畜産技術センターは宮崎大学、(株)相馬光学と共同で迅速で簡易な食肉脂質測定装置(写真)を開発しました。現在では神戸肉流通推進協議会との共同により一部の枝肉共励会において、測定したモノ不飽和脂肪酸割合を公表しています。
今後は、食肉脂質測定装置を食肉卸売市場に本格的に導入し、測定値の表示による「但馬牛・神戸ビーフ」のブランド力強化に加えて、測定データの蓄積により、脂質の良い種雄牛を選抜し、さらに美味しい但馬牛を生産していきます。