トップページへ

私の試験研究

当センターの各部署が順に担当して、特徴的な試験研究等の実施状況を紹介します。
今月は農業技術センター 農産園芸部 主任研究員 須藤 健一が担当します。

兵庫県環境創造型農業における生きものの多様性

兵庫県では化学的に合成された肥料および農薬を低減した「環境創造型農業」に取り組んでいます。兵庫県立農林水産技術総合センターでは、その一つの取り組みとしての「コウノトリ育む農法」が多様な「生きもの」を育んでいること、簡単な調査法で特徴的な「生きもの」の量が分かることなどを報告しました。
「コウノトリ育む農法」による水稲栽培は生物多様性の指標となる「生きもの」が豊かです

このたび、全国で検討されている「環境保全型農業」の「生きもの指標」を兵庫県に当てはめ、「生きもの」の種類とそれぞれの個体数をスコア化することで兵庫県環境創造型農業を特徴付ける「生きもの」の多様性のクラス区分について検討しました。

   
「生きもの」の種類と調査方法、単位とスコア
注)水生コウチュウ類とは、ガムシ類、ゲンゴウロウ類などです。
   
スコア得点と多様性クラス

皆さんの周りの田んぼの「生きもの」にちょっと目を向けてみて、「生きもの」を確認しスコア化してみて下さい。田んぼに対する思いが変わってくるかもしれません。