イネWCSを作りました。そして桜咲く (平成23年10月12日(水)) |
WCS(ホールクロップサイレージ/稲発酵粗飼料)とは、イネの子実が完熟する前に茎葉と同時に収穫し、サイレージ化した粗飼料です。
耕起、入水後に代かきし、飼料用イネの専用品種を移植、もしくは直播きします。今回は「牛若丸」という品種を用いました。
刈り取り適期となる黄熟期は、早生で出穂後25~30日、中生や晩生で30~40日前後です。今回は10月初旬で黄熟になったので7日に刈り入れを行いました。
収穫は専用収穫機によるダイレクトカット収穫、牧草収穫体系ではモア刈り、集草、ロールベーラによる梱包後、ベールラッパでラップサイレージを作ります。当校にはベイラー及びラッパーがないため、南あわじ市の農家さんにお借りしました。ご協力ありがとうございます。
密封後、約1カ月すると乳酸発酵が安定化し、芳香を伴った良質なサイレージができ上がり、家畜に給与することができます。
イネWCSは乾物中に粗蛋白質が約7%、NDFが約50%、TDNが約55%含まれています。各家畜の飼料計算に基づいて給与します。
ここで入学時から稲作をしたかった1年生加藤君の感想です。
「今回、飼料米の栽培に取り組み、先生や先輩方に助けてもらってなんとか収穫することが出来ました。
最初は成功するかどうか不安でしたが、育苗や浸種などを作物専攻のみんなにも助けてもらいながら、田の準備や耕起など様々な作業をしました。
天候不良で下が悪かったため刈り入れは機械と手刈りの両方で行いました。
やっぱり収穫の瞬間が1番嬉しいです。手刈りであったため、徐々に立ち稲が少なくなっていくにつれ、なんとか成功したんだなぁと感じることが出来ました。」
このことを祝福するように、なんと、牛舎南側の桜が咲きました。一時気温が下がってその後暖かくなったため桜も勘違いしたものと思われますが、季節外れの花見を楽しんでいます。
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