果樹専攻について(平成24年10月) |
平成24年度の果樹専攻生は、1年生8名、2年生8名で計16名(うち女子学生2名)です。
専攻実習では農業技術センターの果樹園で栽培管理や試験研究の調査を手伝いながら、果樹栽培の基本技術等の習得に励んでいます。さらに、果樹栽培の技術開発や、多くの樹種や品種にふれることで、単なる知識だけでなく実践的な知識として身につけています。これまで高校で農作業をしていなかった生徒にとって、暑い時期の作業や地味な作業は、体力的にも大変で根気のいるものです。入学当初は実習を始めてしばらくすると、すぐに集中が切れギブアップしていました。しかし、このような作業を続けているうちに、少しずつ慣れてしんどさもいつの間にか忘れている感じです。
1年生は果樹栽培の基本を身につけるためにクリ、ブドウ、ナシ、モモ、イチジクなど多くの樹種の栽培管理に取り組んでいます。ナシでは1人に1樹ずつ摘果に取り組み、摘果が遅くてなかなか進まない生徒は、自主的に実習時間外でも果樹園に来て摘果しています。収穫時期になると、摘果の善し悪しによって穫れる果実の大きさや品質に大きく差がでて、摘果の重要性を感じています。
2年生になると果樹栽培の実習をしながら、1人ずつ卒論の課題をもち、ブドウの房づくりや省力栽培、イチジクの凍害対策、モモや晩生ナシの大果生産など様々なテーマに取り組んでいます。卒論の計画から試験区の組み立て、調査、データのとりまとめ、論文の作成、プレゼンテーションなど、これまでしたことのないことを農業技術センターの職員の指導を受けながら取り組んでいます。卒論の発表会ではどんなプレゼンテーションをするのか楽しみです。
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