畜産専攻だより |
畜産専攻では15頭の但馬牛繁殖牛とその産子および肥育牛32頭を飼育しています。1年1産を目指した繁殖管理、すこやかな子牛の育成、神戸ビーフの認証をめざした飼育、の3点を実践することにより、畜産の基礎から最新の技術までを習得することを目指しています。 今年度の畜産専攻生は、1年生8名(うち女子3名)、2年生6名(うち女子4名)の計14名で、畜産農家の子弟も入学しています。
実習では飼料給与、除糞、牛舎清掃といった一連の作業に加え、牛の健康観察、発情チェック、飼料摂取状況、追加哺乳量記録等も日常の作業として実施しています。また、体重や体の発育測定、除角、削蹄、去勢といった牛体の管理、分娩処置、人工授精、疾病対策等についても体験しています。 さらに卒業論文として、肥育牛グループでは飼料にカシューナッツ殻油を混ぜることによる採食性、枝肉への影響を調査しています。繁殖・育成牛グループは「OVSYNCH開始時の栄養状態が定期受精に及ぼす影響」としてホルモン剤の効果を調査しています。
子牛の誕生、事故死等動物の生死に直面することが畜産の現場では日常的な出来事です。日々、生命に関わる畜産という産業に真摯に向き合うことができる畜産人を養成することが畜産専攻の目標です。
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