開発技術名

「稲こうじ病に対する耕種的被害軽減技術」

 

技術開発の経緯

 稲こうじ病は平成26年度に県内採種ほ場で多発し、種子に混入することから問題となってきた。本病の防除は薬剤防除が中心で、出穂前の穂ばらみ期に行われるが、その適期幅は狭く、同時期に天候不順が続く年には防除効果が得られにくい。一方、本病の主な伝染源は土壌中の厚壁胞子であり、土壌中の菌量が発生量に影響を及ぼす。同じく土壌中に存在するアブラナ科野菜の根こぶ病菌などに対して転炉スラグが被害軽減効果を有することが分かっている。このため、稲こうじ病に対する薬剤防除以外の被害軽減技術として転炉スラグの活用と実用化を目的に試験を行った。

 

開発技術の内容

ア 春先の代かき前に、土壌が良く乾いた条件で、粉状転炉スラグを10a当たり300?800kg均一散布後、よく砕土・混和する。
イ 施肥量を10a当たり窒素成分で7.7kg(普通期水稲:灰色低地土)以下に抑制し、過剰生育を避ける。
ウ 農薬と併用すればより高い防除効果が得られる。

 

期待する効果

 上記に留意すれば稲こうじ病の被害を20?50%程度軽減させることができる。施用量300kg/10a、被害軽減効果50%として、土作り資材費の増加(5,500円)-作業軽減効果△15,000円で費用対効果は△9,500円の効果が見込める。

 

連絡先

農業技術センター病害虫部 0790-47-1222 (作成者:内橋 嘉一)