開発技術名

「兵庫丹波黒の煮豆に対する品質特性評価方法の開発」

 

技術開発の経緯

 黒大豆「丹波黒」は全国1位の生産量(H21:1,661トン)で兵庫県を代表する特産物である。農産園芸課及び関係農業改良普及センターから「県内で栽培されている丹波黒大豆系統の特性調査研究」についての要望提案を受け、簡易で信頼性の高い品質評価方法の開発に取り組んだ。

 

開発技術の内容

①従前の煮豆の評価方法は多量(100g)のサンプル量が必要であり、煮豆調整のために9時間以上の浸漬と2時間の煮熟による煩雑な処理を要した。今回、60℃2時間の浸漬とビーカーを用いた30分間の高圧煮熟を組み合わせて、10粒程度の少量サンプルから測定可能な煮豆調整方法を明らかにした。これにより多数の系統の煮豆特性を同時に評価することが可能となった。
②破断荷重、破断エネルギー値及び浸漬・煮熟時の重量増加比(膨張率)が官能評価の軟らかさと高い相関があり、煮豆特性を評価する指標となることを明らかにした。

 

期待する効果

 本方法を用いた黒大豆系統の選抜及び改良への活用が図れる。

 

連絡先

 北部農業技術センター農業・加工流通部 079-674-1230