開発技術名

「光防除システム」

 

技術開発の経緯

 化学防除による病害防除の限界から、IPM技術として光を利用した病害防除技術を兵庫県とパナソニック電工が共同研究により確立した。

 

開発技術の内容

 紫外光照明装置は亜鉛鋼板本体にアルミ反射板がついており、これに20形専用光源付防水リングがついている。この光源を10a当たり30台、イチゴから約2mの高さで5m間隔に設置する。午前9時から午後3時までの6時間、毎日照射する。照射することによって、イチゴが病気に対して抵抗力を持つようになり、うどんこ病に罹りにくい体質となる。

 

期待する効果

①うどんこ病発病前からの点灯で防除価80以上の効果があり、発病葉率10%、発病果率5%を超えた場合は化学農薬と併用で高い防除価が得られる。
②イチゴの着色促進効果があり、点灯するとアントシアン含有率が約10%増加することにより果皮色が明らかに赤くなる。
③ブドウ糖、果糖に関しては点灯の影響は強く表れないが、ショ糖においては約5%増加し、品質向上する。

 

連絡先

 農業技術センター環境・病害虫部 0790-47-1222